50歳で無職、中年男の就職活動で気づいたこと…この年齢で資格が無い!
公開日:2017年2月12日
転職するにも得意分野が無い、これといった資格も無い私…
会社勤めをしているときには資格について考えたことはなかったのです。
特別は技術があるわけでもなく、仕事に役立つ資格ももっていない私をどこが雇ってくれるのか。
私が雇う立場であれば、まず雇うことはしないでしょう。
目的がなく、なんとなくの職探しで鬱状態に
退職にともなう書類の提出や手続き等のため、日々、管轄のハローワークに通いました。
そして、退職後にやらなくてはならないことの多さ、わからないことの多さにかなり困惑しました。
インターネットで事前にある程度のところまでは調べられるのでその点はだいぶ助かりますが、実際にハローワークに行って説明を受けないとわからないこともたくさんあります。
ハローワークに設置されている職探しのパソコンで、『50歳の再就職でどんな仕事があるのだろう』と、調べたりもしました。
結論から申しますと、年齢、希望の職種、給与等の収入面、就業内容等の条件を入れて検索をかけてみると、画面には該当なしが頻繁に表示されます。
でも、これは致し方ないことで、実際に自分が経営者で従業員を募集する立場だったらということで悲しいことですが納得せざるを得ません。
その時の自分の精神状態の不安定さはかなりのものになっていました。
何をやりたいとかの目的もなく、これから先のことを考えれば考えるほど不安が増長されてゆくのです。
本音のところ、今夜寝て明日朝死んでいたらどれだけ楽だろうなとか、本気に思ったのもこの時期でした。
病院には行っていませんが、完全に鬱状態になっていたのかもしれません。
後輩から退職の相談された時にはきまって、『はっきりした目的や計画もないなら今は辞めない方がいい、すべての面で今よりもマイナスになることは間違いないから』と言って慰留をしていたことを思い出します。
結局、その言葉が自分に降り掛かってますが…、間違ってはいなかったようです。
ハローワーク通いで希望就職先がみえてくる
50歳での就職先探しのなかで、『介護職』、『タクシー会社』、『警備員』が目立ちました。
どれも仕事として立派ですが、やはり若年層の応募が少ないのでしょう。
特に、『介護職』については、私の母が要介護2の認知症であるため、ケアマネージャー、訪問ヘルパー、介護事業所、介護施設と関わることが多いのです。
要介護2とは、要支援1から要介護5までの7段階あるなかで、ちょうどまんなかの位置付けになります。
要介護2の状態は、日常の生活では誰かからなんらかの手助けをしてもらえれば大体のことはできます。
ただし、物忘れをすることが多く今さっきやったことすら忘れてしまうことが多々あるのです。
なぜか、昔のこと(数十年前のこととかは鮮明に覚えているのが不思議ですが。)
私にとって身近なことでもあり、介護職の募集をいろいろと見てみました。
仕事ととして選択した場合、感じたことは、
① 給与取得が低い … 今の私では高給は無理にしても、それにしても低い
② シフト制度 … 夜勤、早朝の勤務での年齢による体力の問題
③ 経験者優遇 … 私、経験ありません
④ 資格取得者優遇 … 資格?知りませんでした。資格とは、初任者研修または実務者研修修了者
このようなことをみているうちに、今からではちょっと無理かなとへこんだ気持ちになってきました。
私の母がお世話になっている、ケアマネージャー、訪問ヘルパー、介護事業所及び介護施設の方々は本当に明るく、やりがいと目標を持って仕事をしていると感じます。
高齢化社会のなか、介護職の方が低給与でのきつい仕事でどんどん離職をしていったら大変なことになってしまうと心配になりました。
そんなことを考えていたら、介護職の応募閲覧から離れていってしまいました。
無職の状況で考えたこと、資格取得を目指そう
しっかりした目的があって会社を退職して、つぎのステージに向かう準備期間であればよいのですが、とりあえず会社を辞めたいということから退職してのこの期間は考えさせられることが多かったです。
『転職する際に、自分自身を売り込める得意とする分野があるのか』
『履歴書に書ける資格はあるのか』
次の目的に向かっている訳ではない私にとって、この二つは大きな壁になりました。
資格としては、普通自動車免許だけ。
在職中は資格のことなどまったく考えもしなかったのですが、いざこの立場になって自分を客観的にみて愕然としました。
たとえば自営として起業するにしても仕事内容の豊富な知識と、それを裏付ける資格所持の必要性。
このあたりで私の頭の中は、『就職活動』→『資格取得』に変化しました。
そして同時に『会社員としての再就職』→『起業』の考えも浮かんできました。
利用をすることにしたのが、ハローワークで知った教育訓練給付金制度です。
では、どの資格を取得するのか。
♦介護系 (最初にとる資格 介護職員初任者研修)
私の母が高齢で認知症でもあり、ケアマネージャー、訪問ヘルパー、介護老人保健施設の職員の方々との接触が多く、母のこともあり私自身の勉強も含め候補にしました。
♦普通二種自動車免許
私の知人がタクシーの運転手をやっており勧誘を受けたことと、自分の仕事として介護タクシーを考えたため。
就職活動は一時休止して、この二つの資格を取得することにしました。
あとは、介護職講座、教習所の選定になります。
やはり自宅からの通いの利便性の考慮と教育訓練給付金制度を対応しているかが決定のポイントとなります。
資格取得の費用を教育訓練給付金制度で補填
まずは、ネット検索で『普通二種自動車免許』と『介護職員初任者研修』の取得に必要な費用と取得までにかかる日数を調べました。
♦介護職員初任者研修 約70,000円 約1カ月(短期集中通学コース)
♦普通二種自動車免許 約250,000円 一種免許と違い受講する人数が少なく、教習所都合もあるので、約2ヶ月と想定
もちろん、普通二種自動車免許の方で教育訓練給付金制度を利用します。
250,000円支払ったとして、20%の50,000円が受給されるので、費用は200,000円の見込み。
この50,000円の戻りは大きいですね。
しかし、一つ盲点がありました。教習所によって教育訓練給付金制度が使えないところがあります。実際も私もどこでも使えると思っていました。
通学になるので、交通の利便性や費用を比較したりして念入りに調べてここと決めました。
当日その教習所の受付で入所の手続きを行っているなかで、教育訓練給付金制度を使いたいと伝えると、当教習所では対応していないと言われました。
一瞬固まってしまい言葉がでませんでした。
50,000円がすぐに頭のなかで駆け巡り、一度考えてみてから再度来ますと言って教習所をあとにしました。
教育訓練給付金制度が使えるかは一番最初に確認してから教習所を決めるようにしましょう。
ちなみに、普通一種免許では教育訓練給付金制度は使えませんのでご注意を!