【体験談】息苦しい! 肺の病気、気胸 / 緊急入院~手術、激痛の闘病記
公開日:2022年5月21日あくまでも私自身が体験したことであることをご承知おきください。
・初期症状 (少し動いただけで息苦しくなる)
↓
・応急処置 (肺に溜まった空気を抜く)
↓
・入院、手術 (肺に空気が溜まらないようにする)
冒頭で変ではありますが、
この病気、二度と体験したくありません!
入院期間中は『痛い!』が全ての生活でした。
『気胸 (ききょう)』、私の50年以上の人生のなかで初めての、そして突然の発症です。
正確には『自然気胸 (しぜんききょう)』という病名で、私の場合は右側の肺でした。
突然の発症と書きましたが、予兆と思われることとしては、
[予兆 1]発症前日の夜、少し動くだけですごく息苦しい
[予兆 2]右側の上胸部に鈍痛
食欲もなく、一晩寝れば治るかなぁ…と思いつつ翌日は仕事のため、鈍痛の箇所に湿布を貼っての就寝です。
翌朝、とりあえずは起床したものの寝起きでも呼吸が苦しい…
トイレに行くのに少し歩いただけでかなり息苦しい…
便器に座って休んでも冷や汗がダラダラと額から流れ落ち、上半身にも汗が吹き出ています。
この状態になったのが朝6時。
今の状態では今日仕事に行くどころではない…っていうか数歩歩くのがつらすぎる。
目次
少し動くだけですごく息苦しい、かかり付けのクリニックへ
まずは医者に診てもらおうと、近所の「かかり付け医」行くことにします。
この「かかり付け医」は[呼吸器・循環器・内科]が院名に付いているので診てもらうにはちょうど良かったです。
この医院朝9時からなのでまだ時間はたっぷりありすぎます。
救急車を呼ぶことも考えたのですが、早朝なので近所の目を気にして呼ぶのはやめました。
少し動くだけでかなりの息苦しさが襲ってくるので、身体を動かさない状態でかかり付けのクリニックに行くまでの時間を過ごしました。
それでも息苦しさはあり冷や汗は止まりません。
歩く気力体力もなく、自転車でゆっくりと、なんとかかかり付けのクリニックに到着。
受付で診察券と保険証を渡しながら呼吸が苦しいことを告げると、受付係の人が診察室の先生のところに向かっていく。
今の私、余程状態が悪く見えたのだろう…
受付で待っていると先生が現れ、呼吸が苦しいことを伝える。
このクリニック[呼吸器・循環器・内科]だけあって、先生は状態からある程度予測できたのか
まず最初に、
① レントゲン撮ることに
レントゲンの画像が出来上がるまでのあいだ私は処置室で、
② 血液採取
③ 心電図
④ 酸素濃度計測 (パルスオキシメーター)
②~④の検査後、ベットで先生が来るのを待ちます。
家での息苦しさよりも少し和らいでいる感じがするのは、
先生に診てもらえるという安心感からなのか…少し気持ちも落ち着く。
ー 先生登場 ー
『右の肺が潰れている、紹介状等の書類を今準備するので、その後○○○大学病院に行ってもらいます。』
このクリニックで治療をしてなんとかなればと少しの期待はあったのですが、状態が状態なのである程度の覚悟していました。
しかし、先生から言われた『右の肺が潰れている』とは?
先生がレントゲン写真を見せてくれて説明をしてくれました。
肺から空気が漏れて、その空気が肺を圧迫しているとのこと。
その圧迫で肺が潰れて呼吸が苦しくなるのか…なるほど。
ー 先生から厳重注意 ー
呼吸が苦しいのになんですぐに救急車を呼ばなかったの! (怒)
呼吸が苦しくなるのは命に関わってくることもあるので我慢せずすぐに救急車を呼ぶべきです!!(怒怒)
○○○大学病院に行ってもらいますので、今救急車を手配しましたので到着までベットに横になって少し待っていてください。
緊張のためかトイレに行きたくなる。
「すみません、ちょっとトイレ借ります。」
看護師さん 「車椅子を用意しますね」
「あっ、大丈夫です。歩けますから」
看護師さん 「この車椅子に乗ってください」
「ありがとうございます。でもホントに大丈夫ですから、歩けますし。」
看護師さんと私の会話が聞こえたのか…、となりの診察室で私のための書類を作ってくれていた先生
ー 先生再登場 ー
少し怒りの表情で、「歩くのはダメです!車椅子で行ってください!! (怒)」
私、「…すみません、わかりました。」
車椅子でトイレに行き、そのまま車椅子に乗って救急車が来るのを待ちました。
救急車、到着。
重症?クリニックで紹介してくれた大学病院へ搬送
車椅子からストレチャー移されて○○○大学病院まで救急車で搬送です。
数十分後、○○○大学病院のへ到着。
救急外来の処置室のベットで待機。
医師と看護師さんが数名で、ここに来る前にかかり付け医が作ってくれた紹介状や診療情報提供等の書類の内容を確認しています。
そして、検査開始
まずは新型コロナのPCR検査 → 陰性を確認
PCR検査結果、陰性確認がとれたあと、
① 血液検査
② 心電図
③ レントゲン
④ CT
上記の検査を実施。
検査結果がでるまで、ベットで点滴をして待機。
私の心境は、これからどんな処置をされて、どうなるのか…
もう不安でいっぱいな状態です。
継続的に点滴をするため処置として、
利き腕でない方の腕に、「末梢(まっしょう)静脈留置カテーテル」を入れる。
これはずっと付けっぱなしになるので、点滴時の針の抜き刺しは毎回無いので一安心です。
しかし、ということは、刺した状態ではもちろん家には帰れません…
私自身、入院の経験は数回あるので、この「末梢静脈留置カテーテル」の経験もあります。
入院中、もう点滴が必要に無くなるまでずっと刺しっぱなしでした。
ということは、このまま入院になる可能性、かなり大です。
でも、この息苦しさから解放されるなら『先生、入院してでも治してください!』
っていう気持ちもありあす。
この「末梢静脈留置カテーテル」、私は入院時に数回経験していますが、今回始めて知ったこともありました。
それは、
腕の血管(静脈)に金属の『針自体』が刺さって固定しているものと思っていたのです。
しかし実際には、
えっ、この状態で金属の『針自体』は刺さっていない…?
金属の『針』が刺さっているのと刺さっていないのでは気持ち的にかなり違います。
実際に金属の『針』が刺さっていると思うと、「動いてしまうと痛い」とか「針が刺さっているところがチクチクする」とか不快感があります。
金属の『針』ではなく樹脂製のもの知っていれば、刺さっている場所の違和感も激減しますよね。
これ、何度も「末梢静脈留置カテーテル」をやっていますが、初めて知ったことでした。
やる機会が無いにこしたことはないですが、プチ知識を得ました。
話しが少しそれました、本題です。
ベットで点滴をして待機中の私に「処置室」に移動しますと看護師さんから声が掛かります。
「なにが始まるのかなぁ…」と心境は不安でいっぱいです。
処置室にはドクター(先生)と看護師さんの二人がいます。
そして、ドクター(先生)から処置の説明を受ける。
管を入れて溜まっている空気を抜く処置を行うとのこと。
局所麻酔をして切開後、そこに管を入れる。
溜まっている空気を抜いてもらえれば息苦しさもなくなるのか。
よかった…、よかった…。
局所麻酔をしているので切開時の痛みはほぼ無かったです。
管を入れる時は「グイッ、グイッ」という変な感じはあったものの痛み自体はありません。
管を挿入後、胸(肺のあたり)をかなり強く押して溜まっている空気をだしている様子。
局所麻酔で意識はあるので聞こえたのですが、先生が胸部を強く押すたびに「ブシュ~、ブシュ~」という音。
「このブシュ~っていう音は空気がでている音ですか?」
と思わす聞いてしまいました。
「そうですよ」と、先生。
この空気を抜く処置、どのくらいの時間やっていたのか?
20分か30分か、はっきりとは覚えていませんがとりあえずこの処置は終了です。
息苦しさも無くなり、呼吸も楽になった感じです。
はぁ~よかった、楽になったし、これで終了かなと。
少し時間をおいて帰れるのか、一泊くらいの入院になるのか
しかし…、この処置は単なる序章に過ぎませんでした。
切開した部分にはチューブが入っていて、その先には見たことこともない装置が付いています。
「これは帰れるどころか、身体にものものしい装置が付いたぞ、この装置が付いた状態では帰れないな」と。
『入院確定』の実感がこみ上げてくる。
左側の傷跡は後日の画像となりますが、この傷跡部にチューブが入っていて、その先には『胸腔ドレーンバッグ(チェストドレーンバック)』という装置です。
処置室を退室して救急外来の部屋に戻ります。
しばらく安静にということで、『胸腔ドレーンバッグ』を新たに付けた状態で点滴をしながらベットに横になっています。
この状態でいると時間が経つのがとても長く感じる…
本当に長く感じる時間でした…
この安静時間、頭のなかは「入院」のことでいっぱいです。
入院期間は?、入院後の治療(処置)は?、手術?
呼吸は楽になったのですが、「入院」のことで頭はフル回転です。
そして、ドクター(先生)と看護師さんがきました。
入院病床(ベット)の都合がどうしてもつかないので別病院に移送とのこと。
救急車の手配と診療書類等は今準備していると告げられる。
えっ?、なに?、移送?、救急車?
冷静さを取り戻しつつあった頭のなかが、
また、???…で真っ白状態になった感じです。
この状態でどのくらいの時間が経ったのか、救急車の二人の救急隊員が部屋に入ってきました。
病室が満床で入院できない、次の病院へ移送となる
本日二回目の救急車。
「いったい今は何時?、これから救急車で違う病院へ移送…、まだまだ終わらない一日…、ホントに今日って長すぎる!!」
救急隊員と看護師さんが病院のベットから救急車のストレッチャー(簡易ベット)に乗せ替えてくれる。
看護師さんから移送先の病院に渡す書類一式を受け取り、次の病院に向けて私を乗せた救急車は出発です。
40分くらい乗っていただろうか、次の病院の緊急外来受付へ到着。
救急車のストレッチャー(簡易ベット)から病院のベットに乗せ替えられました。
緊急外来処置室へ入室、ドクター(先生)二人と看護師さん三名が持参した書類を確認しながら話しをしている。
「ずいぶんと大勢だなぁ、大がかりなのかなぁ」と少し不安を感じる私。
しばらくしてから、
「コロナの検査は先の病院で陰性の確認とれていますので行いません。採血を行いますが太い血管から採るので足から採りますね」
また採血か…と思いつつ、
心のなかで、「足?、そんなところからの採血は初めてだけど」
看護師さんがパンツを降ろして、○○○○こんにちは…
「じゃね~よ!この状況でオレはアホか!」
で、足「大腿動脈」からの採血です。
足から採血? 初めてのことだがビックリするほど痛かった!
使用頻度NO1の「大腿動脈」からの採血となりましたが…
痛みが少ない…?
いやいや、かなりな痛さ、びっくりするほどの激痛でした!
採血をした人がうまくなかったのかどうかわかりません。
今まで身体のあちこちに注射針は刺されていますがこの場所での採血は最激痛でした。
もう、絶対に…やりたくない足からの採血です。
足「大腿動脈」からの採血、血液検査と書きましたが、正確には『血液ガス検査』というものらしい。
血液内の酸素の量も調べるわけですね。
呼吸が苦しい = 酸素の量、私のような素人でも納得です。
体内の酸素や二酸化炭素の量を数値化して評価をしやすくするのですね。
なるほど、なるほど…
そして、なんとか激痛の「血液(血液ガス)検査」は終了です。
続けて、②~④の検査を行う。
② 心電図
③ レントゲン
④ CT
今日一日で同じような検査を一体何回やっているのだろうか…
しかしこれらの検査は痛みを伴うものではないのでよかったです。
本日のさまざまな処置と検査はやっと終了です。。
病室へ移動して点滴を開始。
すでに血管には「末梢静脈留置カテーテル」が入っているので改めて血管に注射針は刺さなくてすみました。
ベットに横になりやっと気持ちも落ち着いてきました。
夕食の時間帯のようで同じ病室の患者さんは食事中。
私は点滴をやっているせいか食事をしたいという気持ちはありません。
しかし、ここからが本当の入院生活のスタートです。
この病院が本日三つの目の病院。
そしてここで入院をして治療と手術を行うことに決まったのです。
先生から手術後の経過具合にもよるが入院日数は約1週間になるとのこと。
夕方5時、本日3件目の病院で検査後やっと病室に
本日3件目のこの病院で検査等を行い病室に入ったのが夕方5時くらいか。
明日は手術前の検査を行い、手術は検査終了の翌日、明後日。
手術前検査、手術となるので手術後に許可がでるまでは食事は無しです。
点滴で水分と栄養補給が続きます。
今日はすごく疲れた一日になったのでぐっすり眠れることでしょう。
しかし、身体にはいろいろなものが付いているのです…
翌朝、病室で迎える一日目。
手術は「全身麻酔」ということで、それに現状の身体が耐えられるかの検査(麻酔科)もあるとのこと。
採血(血液検査)、レントゲン、CT…
昨日からいったい何回これらの検査をしたのだろう…
午前中に検査は終了、午後は主治医(医師)から身内に手術についての説明があるとのことで妻に来てもらう。
内容は出血がひどい場合は輸血をするとか、手術についてのリスクとか、万が一の場合とか。
説明を受けたあとに同意書にサイン。
手術時間は1時間半から2時間とのことで、13時に手術開始予定。
手術前日は検査と手術の内容説明で終了です。
夜、明日は手術ということでなかなか寝付けないので、看護師さんから「睡眠剤」をもらってなんとか眠りにつきました。
起床、とうとう来てしまいました手術当日。
食事はもちろん無しですが、下剤を飲まされる。
しばらく食事もしていないので出るものも出ませんから。
手術が13時からなので、それまでがすごく長い…
このつらい待ち時間を考えると手術が午前中だとよかったのに…
12時くらいに手術担当の看護師さんが病室にきて手術時の説明をしてくれる。
12時40分に病室の看護師さんと一緒に歩いて手術室に向かうとのこと。
「とうとうかぁ」という気持ちです。
看護師さんが時間ピッタリに病室にきました。
そして「手術室」へ向う。
「手術室」の扉前で病室の看護師さんから手術の看護師さんへバトンタッチ。
「手術室」に入ると、いかつい手術ベットがあり看護師さんの指示に従い自分でベットに横たわる。
『全身麻酔』をする前に、手術中、手術後に「硬膜外痲酔」(痛み止め)を注入するための処置を行う。
痛そうに思えますが、「ぎゃぁ~」というほどのものではありませんでした。
先生(主治医)からの手術内容についての事前説明。
【今回の手術の内容】
先生が書いてくれた説明書の下部の図の内容は、
手術前の説明では、「ブラ」から空気が漏れているので、この「ブラ」を切除。
そして切除した部分を医療用のシートで覆うことで空気漏れを防ぐ手術とのことでした。
「硬膜外痲酔」(痛み止め)を注入するための処置後、
『全身麻酔』で眠りについて、→『手術開始』です。
入院の2日後に手術。ここからが経験したことが無い激痛の日々
目が覚めたのは[集中治療室]のベット上。
時計があったので見ると午後3時。
「とりあえず手術は終わったなぁ」の安堵感。
まだ麻酔が効いているせいか痛みはあるものの激痛はまだ無い…
が、
しばらくすると麻酔が少しずつきれ始める。
「痛っ!」、「痛っ!!」、「痛いぞ!!」
『ホントにヤバいくらいの激痛!』です
時間が経過してからの写真ですがまだ痛々しく見えます。
手術直後は…、さすがにこれは痛いはずです。
手術では最初の病院で入れた管を抜いたあとを医療の糸で縫っています。
私の場合の気胸の手術は『開胸手術』だったので、2箇所を切開しました。
『肺自体の手術』のための切開と『胸腔ドレーンバッグ』を付けるための切開です。
2箇所の切開跡、この傷では痲酔が切れたら絶対に痛いはずです!
「肺のブラ切除時に切開した傷跡」を拡大すると、
時間が経過してもこんな感じです。
○部の3箇所を同時に切開、この痛みは想像を絶します!
15時に集中治療室入り、翌日の午前中までここで過ごすとのこと。
麻酔も徐々に切れはじめて、痛みはどんどんと増大していく。
集中治療室での恐ろしく長い夜がはじまりました!
切開した傷の痛みに加え、ずっと同じ態勢で寝ているので「肩と腰」にもかなりの痛みがでてきたのです。
「肩と腰」の痛みも時間が経つに連れて増す一方です。
「切開した傷の痛み」と「肩と腰」のあらゆる痛みで我慢の限界に。
集中治療室の看護師さんに「痛み止め」を頼みました。
点滴に「痛み止め」を追加してくれたので少し痛みが和らぐ。
時間は午後6時、この集中治療室にきてまだ3時間しか経っていない。
明日の午前中までここにいるのだから、この先どうなるのか先行きが超不安です。
時間が経過して痛み止めが切れたのか、また痛みが襲ってくる。
痛みを我慢していたが限界…、看護師さんに再度痛み止めをお願いするも、
看護師さんからは、
「前回痛み止めの点滴から時間の間隔が短いので、今回は背中に入っているカテーテルから痛み止めを入れるます。」
とのこと。
どこからでもなんでもいいから早く痛み止めをお願いします!!
それが、まさしくの本音です。
背中のカテーテルから痛み止めを注入後、なんとか痛みは和らぐ。
同じ態勢で寝ている「肩と腰」の痛みは時間が経つに連れてさらに増大。
点滴とカテーテルで交互に痛み止めをいったい何度注入したのだろう。
点滴だけの痛み止めだけではできる間隔が長くなるため苦痛の時間も長くなります。
手術前に痛み止めを注入するために背中に入れたカテーテル、これ大役立ちです。
最初は「背中にカテーテル」は?でしたが、手術後はそれだけ激しい痛みとの戦いになるわけだったのですね。
一晩、この「痛み止め」の繰り返しで意識もはっきりしないなか、やっと朝。
睡眠がとれたのかどうかの記憶もありません…
痛みは相変わらず激痛レベル継続中。
集中治療室の看護師さんから午前11時に「集中治療室」から「一般病室」に戻ると告げられる。
痛み止めが効いていないと少し動くだけで激痛が襲う。
長時間これだけの激痛を体験するのは生まれて始めてのことです。
集中治療室で想像を絶する痛みの一夜が明け、「一般病室」に
時間になり集中治療室の看護師さんが車椅子で「一般病室」に連れて行ってくれる。
「一般病室」に到着して、病室の看護師さんにバトンタッチ。
時間が経ち、手術をしてくれた先生(主治医)が病室に来る。
切開部(傷部)の確認と消毒をしてくれる。
そして、一般病室に戻ってからの先生(主治医)からの指示は、
① 無理をしない程度で歩くことを多くする。
② 痰がそうなときは咳をしてだすようにする。
②の痰が…はかなりしんどいです。
咳をしたときの傷口部の痛みは半端ではありません。
先生からは胸の傷口の部分をおさえながら咳をすると痛みは少し緩和されると言われました。
でも…、痰が出そうになるのが恐怖の時間でした。
病室に戻っても身体にはさらに多くの管が付いています。
この管、トイレとや歩くリハビリ時も一緒なので結構大変なのです。
上の画像には無いですが点滴もまだ継続中です。
もっと大変なのは寝るとき。
傷口の痛みで寝返りも大変なのに、この管の挿入部が寝返りでさらに痛みを増すのです。
この管、早く抜いて欲しいです。
そして最後まで残ったこの管、
退院する前日の午前中にやっと外されました。
痛みはまだあるものの、身体はとても身軽になりました。
点滴も外されて、「痛み止め」は飲み薬だけに。
身体の管は全て外されて、明日はとうとう退院日。
入院日から計算すると『6泊7日』の入院生活。
手術後の傷の痛みに加えて、数えきれない程のさまざまな検査。
そして痛み止めの薬。
点滴、背中のカテーテル、飲み薬、この期間いったいどれくらいの量が身体に入ったのだろうか?
退院前日の午前、最後の管も取り外されました。
痛みはまだあるものの「痛み止め」の飲み薬で少しは緩和されている。
退院の前日の午後、今がとても幸せな時間です。
この病院で6泊して、7日目の朝、今日は退院の日
退院当日の朝、興奮しているのか朝4時に目覚める。
そして時間が経ち、病院での最後の朝食
メニューは忘れてしまいましたが、
病院食ながらも「めちゃおいしい!」って完食しました。
平常時は『普通のこと』を幸せと感じられることに気付きません。
退院日の病院での最後の朝食に私は幸せを感じました。
朝食後、
看護師さんに退院受付の時間を聞く
確認してくれて、
「10時過ぎには大丈夫」とのこと
荷物等を片付けて退院受付の時間を待つ
<退院受付>にて
次回の外来での通院の予約表 (2週間後)と痛み止め薬(2週間分)をもらう。
支払いは…、後日請求書を郵送するとのことで本日は未払い帰宅することに。
『高額療養費制度』を利用して医療費の負担を軽減
今回の入院ついては会社からの助言もあって、『高額療養費制度』を健康保険に事前に申請をしていました。
「健康保険限度額適用認定証」の発行の申請です。
申請してから発行まである程度の日数が掛かりましたので、入院等が確定した時点で早めに申請をしておいた方がよいと思います。
『高額療養費』の支給申請は自身が加入している公的医療保険に行います。
会社員の方は勤めている会社に問い合わせるのがよいと思います。
私自身、六泊七日の入院といえどもあれだけの治療や検査、そして手術もありました。
健康保険加入で本人3割負担といえどもかなり高額の支払いになるはずです…
少しでも出費を抑えたいので、『高額療養費制度』の「健康保険限度額適用認定証」発行してもらい利用しました。
この『高額療養費制度』とは、
支払い額が上限を超えた場合に、その越えた金額を支給する制度
ん~、これだけではまだよくわかりませんね。
今回私は、気胸で「手術・治療・入院」となったのですが、この医療費が減額される制度とのこと。
そして支払う額(上限)は、[年齢]と[年収]によって計算されます。
年齢は、69歳以下と70歳以上に2分類
私の場合[年齢]は69歳以下に該当するので、
[ウ]の赤枠が該当します。
「健康保険限度額適用認定証」の適用区分に記載されています。
そして、70歳以上の場合、
実際に私が【限度額適用認定】を利用しての支払い額 (3月分)
私の入院は3月末から4月初と月がまたがりました。
【限度額適用認定】は毎月での計算になります。
3月は手術もあったので『高額療養費制度』の【限度額適用認定】が適用されました。
4月は高額医療にはならなくて【限度額適用認定】は適用されませんでした。
↓ (4月分支払い額) 42,760円
手術及び入院治療をした3件目のこの病院での支払い額は、
(3月分) 90,563円 「限度額適用認定」適用
(4月分) 42,760円 「限度額適用認定」適用無し
(合計) 133,323円
でした。
そして、1件目の最初に行ったかかり付けのクリニックの医療費は、
(3月分) 4,500円
かかり付けのクリニックからの紹介の3件目の大学病院 (応急処置のみ・入院無し)
(3月分) 16,310円
で、
最初に行ったクリニックから手術及び入院から退院までで支払った医療費の合計は、
合計 154,133円
① 健康保険 本人3割負担での金額)
② 限度額適用認定有り(3月のみ)
と、なりました。
退院後、約1カ月後に外来で通院です。
血液検査及びレントゲン検査を実施してから問診。
検査結果は両方とも異常無し。
傷口の確認と抜糸。
この糸、太いのでかなりの違和感がありました。
かなりすっきりです。
痛み止めを2週間分もらって本日の外来診療は終了です。
次回は1カ月後に再度外来となりました。
さらに1カ月経過…
本日はレントゲンのみの検査。
結果は良好。
肺の状態もだいぶ良いので、先生(主治医)から本日で治療は終了と言われる。
呼吸困難での救急車搬送から約2ヶ月。
長かったのか、短かったのか…
正直わからくなっています。
ただ、こんな激痛の経験はもう絶対にしたくありません!!
しかし、頭によぎる不安、
右側の肺に起こったということは左側の肺は大丈夫なのか?
同じ体内にあるわけだから、どうなんでしょう…か?
この記事の続編を書くことが無いことを強く望みます。