【体験談】片方の睾丸が巨大化!病名は『陰のう水腫』 症状~手術まで
公開日:2021年10月2日この記事はあくまでも【体験談】でありますのでご承知おきください。
異常を察知したのはお風呂のときでした。
何気に右側の睾丸が大きいと感じて触ってみたところ…、
ん?、でかっ!!
なにこれ?、どうしたんだ??
左側の睾丸と比べると3倍くらいの大きさになっています。
イメージとしては睾丸が、
というイメージで、
いわゆるこんな感じです。
目次
そけいヘルニア手術後の副作用?手術側の睾丸が3倍に巨大化
私は、今から3年前の平成30年(2018年)の10月に、『鼠径(そけい)ヘルニア』を発症して手術をしました。
左右でいうと右側で、『右鼠径(みぎそけい)ヘルニア』です。
↓ そのときの体験記事です。
このときの手術で私の右鼠径(みぎそけい)部には、医療用のプラスチックメッシュが入っています。
それが何らかの影響をしているのか?
ネットでもいろいろと調べてみたのですが、最悪ではガンの可能性もあるので早めに医療機関に行ったほうがいとのこと。
『鼠径(そけい)ヘルニア』は外科での対応でした。
『鼠径(そけい)ヘルニア』の症状のときに最初に行ったのが泌尿器科で、分野が違うとのことで泌尿器科から外科へまわされたのです。
この睾丸の巨大化の症状での病院は、外科か泌尿器科か?
結構これ悩みました…
外科での『鼠径(そけい)ヘルニア』の手術から3年も経過してしているので、悩んだ末に最終的に泌尿器科に行くことにしたのです。
泌尿器科は今回2回目になるのですが、やはり他の科と違って緊張します。
今までの人生のなかで2回目の泌尿器科へいざ出陣
診察券もあることから、3年前に初めて泌尿器科へ行った病院に行くことにしました。
初めてきたときよりも少しは緊張感は薄らいでいるものの、やはりドキドキ…
受付で問診票に記入をして診察まで待ちます。
○○さ~ん、どうぞ
看護師さんに診察室入るよう呼ばれました。
ここから、
■先生と私のやりとり■
[先生]
今日はどうしましたか?
[私]
片方の睾丸がかなり大きくなっている感じです。
[先生]
いつからですか?
[私]
半年以上前からなんとなく気にはなっていたのですが…
昨日さらに大きくなった感じがして今日診察にきました。
前回来たときにここで『鼠径(そけい)ヘルニア』と診断されて外科を紹介してもらい紹介された外科で手術をしました。
[先生]
なるほど、(診断履歴を見ている様子)
そけいヘルニアの手術後3年経過しているのでその影響ではないと思います。
なんらかの影響の場合はもっと早く症状がでますので。
それではそこのベットに横になってズボンはおろしてください。
~ 待つこと30秒くらい ~
[先生]
右の タマ ですね…
先生が触診を開始
~ 触診中 ~
[私の心のなか]
タマ?
たしかにそうだけど、病院の先生が タマ…と言うのか?
一応私は気を使って医学用語の「睾丸(こうがん)」と言ったのに、普通にタマでよかったのか…
私の頭のなかはタマという言葉がグルグルフル回転
~ そんななか、触診終了 ~
頭がタマでいっぱいで触診されている感じがしなくてかえってよかったのかも
[先生]
水が溜まっているようですね。
念のため超音波検査(エコー)をしましょう
準備できしだい看護師さんが呼びますので外で待っていてください。
~ 私、診察室を退出 ~
数分後、診断室のドアが開き、
[40歳代くらいの女性看護師さん]
○○さ~ん、どうぞ
そこのベットにズボンをおろして仰向けになってください
右側の タマ のエコーを撮りますね…
[私の心のなか]
看護師さんもやはりタマなのか…
他の病院ではわからないが、この病院では睾丸はタマでいいようだ
~ またまたそんな状態で超音波検査(エコー)終了 ~
[40歳代くらいの女性看護師さん]
また呼びますので、外でお待ちください
[私]
ありがとうございました
~ 私、診察室を退出 ~
[先程の女性看護師さん]
○○さ~ん、なかへどうぞ
~ 先生が先程撮影したエコー画像をみている ~
↓ 実際に撮影したエコー画像
[先生]
やはり水が溜まっていますね。
陰のう水腫です。
↓ 先生が説明のときに書いてくれました
この陰のう水腫は溜まった水を吸引する治療か手術の2択とのこと。
吸引する治療は再度水が溜まるとのことで、完治させるには手術が必要とのことでした。
子供のときと50歳~60歳くらいの年齢で発症するケースが多いようです。
上記の中間年齢層は少ないとも言っていました。
睾丸巨大化の原因の陰のう水腫の水を吸引して(抜いて)欲しい
この状態でいるのも嫌なので溜まった水を抜いて欲しいと先生に言ってみました。
注射針を刺して抜くとのことです。
私としては膝(ひざ)に溜まった水を抜くイメージで言ったのですが、先生からは水が足りないので現状では水は抜けないとの返答。
水が足りなくて抜けない?
↓ 水が溜まっているところ
↓ 外皮と睾丸の間の陰嚢(いんのう)に水が溜まる、陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)
これらの図で先生から詳しい説明を受けました。
溜まっている水が少なくて注射針で水が抜けないということは、さらに水が溜まるのを待つとのことですよね…
溜まった水が増えると重力もあるからかなり重量級になって巨大化するでしょう
先生からの診断は、
『経過観察』
で、定期的な通院は必要ないとのことです。
[先生]
まぁ、良性でたんたんタヌキまではならないですから安心してください。
異変や異常を感じたらまた来てください。
ではお大事に
[私の心のなか]
良性は安心したのですが、
たんたんタヌキ…?、
たんたんタヌキ……!
これかぁー
ユニークは先生なのか、バカにされたのか?
なんかすっきりした感じにはなれませんが、先生が「経過観察」と言うのなら仕方ありません。
類似の症状が「癌(がん)」の場合もあるとも先生は言っていたので、同じような症状の場合早期に受診してください。
睾丸巨大化、超音波検査、陰のう水腫と診断 今回のかかった費用
気持ちがすっきりとしないのでこの費用が高いのか安いのか…
今の私は『陰のう水腫』の水を溜めていくことが一番の憂鬱です。
考え抜いて、完全に治すために手術することを決断
日が経つにつれて溜まっている水の量がさらに多くなってきている感じです。
前回通院(9月25日)から約40日後(11月6日)に溜まっている水の量が気になって再度通院。
前回(9月25日)通院したときに先生に言われた治療法は、
① 陰嚢水腫穿刺
これは、陰嚢水腫に細い針を刺して注射器で溜まった水を抜く応急的な処置。
必ず再発するということ。
② 陰嚢水腫根治手術
再び水が溜まらないようにするための根治手術
今回の通院での私の考えは、とりあえすは①の陰嚢水腫穿刺で水を抜いてもらって経過の様子をみる。
そして再発してゆく状況のなかで思い切って手術をして根治させるかを決める。
今回の通院の目的はあくまでも①の陰嚢水腫穿刺で溜まった水を抜くことでした。
診察で先生に言われたことは、
『完全に治すためには手術が必要です。手術はある程度の水が溜まっていないとできません。○○さんの今の状態であれば手術は可能ですよ。』
今回は水を抜いてもらって、
以後手術をするかどうか決めるという気持ちがグラつきました。
さらに先生は、
『今回水を抜いたとしても、手術ができるまで水が溜まる期間は個人差があるのでなんとも言えません。1ヶ月なのか、3ヶ月なのか、もっと長くなるのか』
再発は必ずするとのことで、
水が溜まってゆく憂鬱なときがまた来てしまうのか…
気持ちはグラつきから決断へと変わりました。
「先生、手術をお願いします!」
『わかりました。
通常問題が無ければ入院は3泊4日の日程となります。』
手術決定! 通院 → 入院 → 手術 → 退院 (実体験)
手術前の通院日程
11月22日 (1回目)
<手術前の身体検査>
※ 手術は全身麻酔で行います。
・ 検査内容 (血液、心電図、レントゲン、MRI)
・ 検査の費用 (30%自己負担)
↓
11月26日 (2回目)
<入院前のPCR検査>
・ PCR検査で陰性時は予定通り入院
・ PCR検査費用
↓
※ 検査は陰性でした。
手術前の通院は上記の2回でした。
入院、手術の日程
【入院日】 11月29日 午前10時 朝食は✕ 入院後、手術前の点滴開始
この点滴は体内に水分を補給する目的のようです。
【手術】11月29日 午後2時~ (約1時間)
今回の手術は全身麻酔
目覚めたのは午後3時前後、ベット上で点滴と酸素マスクをしていました。
酸素マスクはこれから約2時間はずさないでとのこと。
切開手術部の痛みは麻酔がまだ効いているのか極度の痛みは無いが、
まだ頭のなかはボォ~っとしている感じ。
ベットの横には尿瓶が置かれていて、看護師さんから尿意がきたときは呼んでくださいとのこと。
紙オムツをするか聞かれましたが、意識はあるのでしなくて大丈夫と言いました。
しかし、目覚めたら尿道にカテーテルが入っていなくてホントによかったです!
全身麻酔だからある程度は覚悟はしてましたが…
で、とりあえず手術は終わったという安堵感でいっぱいです。
その後、手術をしてくれた先生が状態の確認で来てくれました。
午後6時くらいに夕食がきましたが、ご飯とおかずの普通の病院食。
手術は終わったという気持ちからか、とてもおいしく食べられました。
食後、尿意がきたのでナースコールで看護師さんを呼んでトイレへ。
足がふらついての転倒が心配での付き添いです。
切開部にはガーゼがあてられていて血がにじんでいる。
先生から手術後は切開部に溜まった血を抜くために小さなドレンを付ける説明を受けたことを思いだしました。
履いているのはパンツではなくT字帯です。
午後9時、点滴をやりながら手術も終わり入院初日、1泊目の就寝時間です。
なぜか心地よい疲労感です。
「おやすみなさい…」
【入院2日目】
朝5時30分に目覚めて点滴を連れに1人でトイレへ。
ガーゼへの出血はあるものの極度の切開部(傷口)の痛みは無い。
テレビは朝6時からなので、ベット上でボォ~と過ごす。
朝食は7時30分、入院のときは食事が待ち遠しい。
朝食後、看護師さんが切開部の状態確認。
10時くらいに外来診察室で先生の診察を受ける。
診察後、病床に戻り点滴を外すことになりました。
点滴が付いていると身体の動きも違和感があるので、取れて身軽になった感じです。
同時に切開部のガーゼはそのままで、T字帯を外しパンツに変更。
で、やることも終わり昼食まであと1時間…、待ち遠しい…
やっと12時、昼食、うれしい~、おいしい~
と言ってもあくまでも病院食ですから~
昼食後、夕食の5時30分までが長い、長すぎます…
テレビや持参した本やラジオで時間を潰すしかありません。
5時30分、やっとうれしい夕食です。
夕食後、ここからまたやることも無いのでとても長い時間
2泊目の夜になりますが、午後9時就寝です。
書くこともないので、
「おやすみなさい…」です。
ソケイヘルニア手術で手術入院のときは2泊3日でしたので、入院2泊目は明日退院できるという嬉しいときでした。
今回は3泊なのでたった1泊増えただけでもとても長く感じます。
【入院3日目】
同様に入院3日目の朝がきました。
本日の予定
↓
起床 → 朝食 → 診察 → 昼食 → 夕食 → 就寝
この入院3日目での変わり事は、切開部(傷口)に付いているドレンをはずしたこと。
切開部からの出血はまだ続いています。
先生からは予定通り明日退院できると言われました。
午前の診察終了後から昼食までがまた長い時間です。
昼食 → 夕食 → 就寝で入院3日目がやっと終了になります。
この3泊目は明日退院できる気持ちも含めてなかなか眠れません。
11時を過ぎても眠気がおきません。
看護師さんに頼んで睡眠剤をもらってなんとか眠ることができました。
【入院4日目 退院日】
私自身、何度か短期間の手術入院の経験がありますが退院日の朝は格別ですね。
最終日4日目の予定は、
朝食 → 診察 → 退院手続き(会計) → 退院
9時くらいに診察をして10時には退院です。
切開手術した箇所の抜糸は無いのですが、1週間後に先生が切開部の状態を確認するために通院となります。
陰のう水腫の手術と入院(3泊4日)の費用
今回の私の場合は11月と12月にまたがった入院となりました。
実際には、
・11月29日~11月30日 (2日間)
・12月1日~12月2日 (2日間)
計4日間の入院です。
<11月分の費用 自己負担30%>
麻酔(全身麻酔)の費用が手術費用と比較してもかなり高いのですね。
<12月分の費用 自己負担30%>
3泊4日での手術入院費用(11月と12月合算)は、
66,886円 (30%自己負担費用) でした。
退院から約1週間、12月8日に再度の通院です。
出血は少量ではありますがまだ続いていますが、先生からは時間の経過で出血は止まり、腫れもひいてくるとのことでした。
今日でひとます終了宣言です。
陰のう水腫の手術は病院によって日帰りや入院日数もさまざまです。
今回の入院日数や費用はあくまでも私自身の場合であり、体験に基づいて書きました。