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大企業の早期退職募集人数が前年と比べて3倍に…いったい、なぜ?

公開日:2019年12月28日


空と海とたそがれる男性
私は30年間勤めた会社を50歳になった時に退職しました。

円満退社ではなく、経営者と直属の上司からの激しいパワハラで、身も心もボロボロになって決心した退職です。

会社員として雇われの身での50歳という年齢は、経営側としては会社に残すか出すかの振るいにかける時期でもあると思えます。

↑ 無念の退職に追い込まれたときの記事です…

そして、私はその振るいに引っかかることもなく、落ちたのです。


2019年の年間では早期退職を募る企業は前年との比較で3倍、人数も3倍に増加

なるほどと思える記事がありました。

終身雇用の仕組み出展:PRESIDENT Online

上記の赤枠部にはこのように書かれています。

<入社後の5年~10年は教育期間>

・すでにこの期間で出世競争は始まっているが、能力的な差はまだ小さく報酬も大きくは変わらない。

<30歳代~40歳代>

・出世競争激化時期で、会社への貢献度に対してで報酬と昇進で差がでる。

同赤枠部に気になる文言があります。

『途中で脱落しても敗者復活の道も残され、…』の部分。

私が思うには、会社すでに30歳代(40歳になる前)で勝ち組と負け組の判断をしているのです。

企業が早期退職者を募集する前年対比は、

早期退職出展:日本経済新聞社

2019年1月~9月の段階で、早期退職対象の企業数と人数は2018年の年間に対して共に2.5倍で、2019年の年間では共に3倍になると思われます。

青下線の業績が好調な企業とは、2020年のオリンピック・パラリンピックに携わる企業、なかでもに建設業はかなり好調です。


ダイドー、味の素、ファミリーマートの早期退職者の対象条件と理由

飲料業界で有名な、ダイドーグループホールディングスの場合

早期退職出展:日本経済新聞社

自動販売機が不調とのことですが、確かにそれは実感します。

自動販売機自体の多さと自動販売機によって飲料の価格にも差があり、安価な商品も多くあります。

設置の競争と、設置してからの価格の競争で業績が悪化するのも理解できます。

早期退職者の対象は、ダイドードリンコが53歳以上、ダイドービバレッジは55歳以上が対象と書かれています。

退職金とプラスで早期退職金をもらっても、この先仕事をしないで生活ができるとは思えません。

そして、53歳という年齢では、ヘッドハントや人脈等のコネでの就職でない限りかなり厳しいです。

食品業界で有名な、味の素の場合

早期退職出展:日本経済新聞社

早期退職の対象は50歳以上の管理職で、対象者800人中、100人程度を募集。

対象者の評価はすでに行っていて、企業側としては優秀な人材は手放したくないです。

本音の対象者は評価の低い、企業側からみて退職をさせたい管理職となっているのでしょう。

やはりというか、対象者の年齢は50歳以上になっています。

コンビニ業界2位、ファミリーマートの場合

ファミマ 早期退職出展:日本経済新聞社

原則40歳以上とはビックリです。

40歳代といえば今まで得た知識や経験で会社に貢献する年代ですから。

そして、何よりも一番働き盛りの年代でもあります。

ファミリーマートは統合を繰り返す体力があるので、元気な企業と思ってました。

しかし、その統合が要因でもあったのですね。

ファミマ 早期退職出展:日本経済新聞社

<ダイドー、味の素、ファミリーマートの早期退職者の対象条件、年齢>

■ダイドードリンコ 53歳以上の社員
■ダイドービバレッジ 55歳以上の社員
※対象人数はドリンコとビバレッジを合わせて約50人

■味の素 50歳以上の管理職 約100名
■ファミリーマート 40歳以上の社員 約800名

50歳に近づくと会社はあなたを監視して必要、不必要の評価が始まります

サラリーマンにとって50歳という年齢になった人は、会社にとって必要なのか不必要なのかを判断される年齢なのかもしれません。

私はここで不必要になってしまい、経営者から強烈なパワハラを受けて退職に追い込まれました。

上司やまわりの人の態度の変化なども兆候かもしれませんから注意が必要です。

今の時代、「生涯雇用」を前提にしている企業、そして雇用される側の立場ではどのくらい存在するのでしょうか。

もちろん数はどうであれ、この古い時代の日本的な考え方「生涯雇用」を前提とする企業も存在するはずです。

昔風でいうと、「古き良き時代」の会社です。

現在は、毎日時間に追われて仕事をして、仕方なく時間外労働をしての過労死。

逆に言えば、そこまでやって仕事をこなさないと会社や上司の評価を得られないという不安が生じるからでしょう。

もっと悪質なのは、上司からのパワハラです。

自分の思った通りに仕事が進行していないと、部下に対して怒号や暴力で威圧する行為。

『ブラック企業』という言葉さえできてしまいました。

強烈なパワハラを受けて50歳で退職に追い込まれた、私から…

やはり50歳というのが、サラリーマンにとって一つの分岐点になると確信しています。

私自身は、次の職を決める前に経営者と上司の強烈なパワハラで退職をしてしまいました。

先にも書きましたが、50歳に近づくと上司の監視、評価が始まります。

そして年齢に達した時点で会社に残すか、去ってもらうかの判断がされます。

自分は大丈夫とか、上司に変化はみられないなどと安易には思わないことです。

私が体験したこととしては、1年くらい前から会社にいてもなんらかの『違和感』を感じるときがありました。

毎日ではないことが、それがパワハラの小さな始まりだとは気づかなかったのです。

いつ、どのタイミングでそのときが来るかはわからないので、スムーズに対処できる準備をしておくことをが大切です。

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